こんばんは。
ベネッセの顧客情報漏洩問題は教育大手ということもあり大きな波紋を呼んでいますが、本日日経MJを読んでいたところ「原田戦略に大きな不安」という記事があったのでそれに対して思ったことなどを書いてみようと思います。
まずは実際にベネッセがどういった対応を取るのかというところから。
情報漏洩に対してのベネッセの対応
公表されている限り下記のような対応を取るとのことです。
1.お客様本部の設置
→顧客が見に覚えのない会社からのDMを受け取った際に発信者に対して不正取得した名簿利用の停止を求めていく
2.補填
→物品の送付や受講料の減額などを検討。原資は200億。この数字は2015年3月期予測の連結純利益(213億)とほぼ同額。
「お客様本部の設置」について
見に覚えのないDMを受け取った際に発信者に不正名簿の停止を訴えるということですが、このへんはどうなんですかね。
実際に個人ユーザーが情報登録しているのはベネッセだけではないわけで、そこをどうやって判定するのかというのがちょっと疑問だったりもします。
無条件に相手側に「ベネッセですが不正名簿の利用はありませんか?」みたいな感じで言ってしまうと、逆にそのリストの中にベネッセを利用している名簿があるというのも分かりそうなものだし・・・どうなんでしょ。
まあ「ベネッセですが」って名乗ることもないんだろうけども。
補填
200億という額にちょっと驚きました・・・
で、またこれが難しいところで200億っていうとびっくりするんだけども実際に例えば対象となる人分で割るとそこまで大きな額ではないんですよね。
ベネッセが悪いというつもりは毛頭なくて、この問題の難しいところって会社としては一代決心みたいな覚悟があるんだけど末端のユーザーまではその気持ちはなかなか届きにくいのではないかということ。
「なるほど会社としてもそこまで頑張ろうとしてくれているんだ」で円満解決すればいいんだろうけど、被害を受けたという人が例えば50万人いたとして200億を50万で割ると一人頭4万。
「誠意をきちんと見せろ」とかいう人が出てきそうな怖さはある。
※ちなみに50万人というのは適当に算出しましたが、数値的なところで言うと進研ゼミとこどもちゃれんじで365万人の会員があって、ベネッセにあった問い合わせは5万件を超える数だったとのことです。
感想
この手の問題はおそらく今後も出てくると思いますし、完全に防御したと思っても多分防御しきれない部分があります。
この記事を通してベネッセを叩くつもりは毛頭もないのですが、本当にこういう時ってどういう対処をするのが一番正しいのだろうという・・・。
自分としてはベネッセにこの問題をうまく解決してほしいと願っています!