(2015/1/17)スイス・ショックとは? スイスフラン周辺の騒動を調べてみる。

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こんにちは(お昼なので…)。
週末はバタバタとしていたのですが、やっと土日ということで落ち着くことが出来ました。
さて、そんな私がバタバタしている間にスイスフランが大騒ぎになっており、調べてみると「スイス・ショック」なんていう言葉まで出来ている様子。
本日の日経新聞にも「スイス・安全通貨の乱」という特集が組まれていたので私もちょっと調べてみることにしました。

おおよその流れを掴んでもらえますと幸いです。

 

スイスショックの流れ

時をさかのぼり2011年。
欧州債務不安が広まり、スイスフランの急上昇の懸念が出てきました。
そこでスイス国立銀行が通貨ユーロに対して1ユーロ=1.20スイスフランを上限として無制限に為替介入を実施。

・為替介入とは…

国や地域の通貨当局が、自国通貨の為替相場を安定させるために、外国為替市場で通貨を売買すること。日本の場合、財務大臣の指示に基づいて日本銀行が実務を遂行する。一つの国・地域が単独で実施する場合を単独介入、複数の国・地域の通貨当局が協議して同時または連続的に為替介入を行うことを協調介入という。外国為替平衡操作。
[補説]急激な円安に対応するためドルを売って円を買う場合は、外国為替資金特別会計(外為会計)のドルを売却し、円を買い入れる(ドル売り・円買い介入)。急激な円高に対応するため円を売ってドルを買う場合は、政府短期証券(FB)を発行して円を調達し、ドルを買い入れる(ドル買い・円売り介入)。(為替介入(カワセカイニュウ)とは – コトバンク

ユーロとスイスフランの通貨バランスを取るために介入する、みたいなイメージですかね。

そして2015年1月15日。
スイス国立銀行が突然この介入を終了すると発表しました。

そこで市場が大荒れに。
無制限介入していたスイスフランは実際の相場よりも割安だったためユーロ売り・スイスフラン買いが殺到。

このへんがよくわからない。
例えば、100スイスフラン=100ユーロが介入時の価格だったとして、「実際の相場よりも割安」とはどういうことなのか。
80スイスフラン=100ユーロみたいな感じかな。
で、ユーロ売りのスイスフラン買い、みたいな。

こうなってくるとユーロの価値が下がっていく。
相対的に円やドルの価値も変わっていく。世界的に経済界が大混乱…こんな流れかな?

 

株価・FXにも影響

欧州向け輸出の採算が悪化すると予測され、株式では輸出企業株を中心に販売され日経平均が500円近く下がる事態が発生。
ヤマハやソニーが欧州で積極的に活動しているので株価も5%下がりました。

また外国為替市場の差分を利用して実施するFX(Foreign EXchange)も影響を多大に受け、米FXCMでは顧客の損失約260億円を肩代わりしているとの情報もあります。

 

感想

一つの事象が起こると波及して日本にも影響するという興味深い事例でした。
こういう流れがさっと分かるようになると知的な感じがするんですけどねー…

あと、なぜスイス国立銀行は突然介入をやめたのか…