
おはようございます。
本日の一面がなかなか衝撃的な記事でしたので紹介します。
「有休消化 企業の義務に」
全国のサラリーマンの方にはビッグニュースではないでしょうか(笑)
ということで今回はこちらをピックアップしてみます。
概要
厚生労働省が有給休暇消化を企業の義務とすることを検討しています。早ければ施行は2016年。
現在の申請方法は社員側から会社に対して休暇したい日を申し出るものですが、この方法だと社員が遠慮して休みにくい環境ができているため、改正案では会社側から社員に対して(希望を踏まえて)年に数日分の有休取得日を指定するというもの。
現在の日本の有休取得率は47%。
2020年には70%の有休取得率を目指す。
感想
日本は働き過ぎとよく言われるように、この手の休暇問題だったりワークライフバランスの話だったりになると世界的には劣っているデータが出てきますよね。
有休についても過去にエクスペディアがまとめた2013年版データなどを見るともう圧倒的な悪さ(笑)
6年連続ワースト更新!有給休暇国際比較調査2013|エクスペディア
今回の義務化についてはぜひぜひ進めて欲しいのですが「有休の義務化をすると(形だけの)有休をさせる企業があるのではないか?」という疑問も一方で発生したりします。
形式上は有休になっているものの実際は仕事をしているとか…実際に今でも土日も休まずに仕事をしている人はいますものね。
働く意思の多様性を認める
ハードワークが大好きな人はワークライフバランスの話を出した時にちょっとあざ笑うかのようなスタンスで来ることがあります。でもそれってちょっと違うよなあと。
別にハードワーク好きな人はそれはそれで構わないと思うのですが、そうじゃない人もたくさんいて、有休を使いたいのに使えない人もたくさんいる。
こういう義務化で有休を使うことに対しての障壁が下がってくるのはとてもいいことなのですが、それだけだと足りなくて、もっと「働きたい」という人も「時間の中で頑張りたい」という人もお互いの考え方を理解しないと延々とこのどうでもいい論争が終わらないんじゃないかと思うわけですね。働く意思とか、働くための考え方の多様性というか。
日本では「長く働いている人が偉い」みたいな暗黙の流れのようなものがありますが、そうではなくて「長く働く人もいるしそうではない人もいる。どちらが偉いというわけではない」というごくごく当たり前の考えがもっと広まっていけばいいんじゃないかなと。
制度だけではなくそういうところも変わっていったらいいなと思う次第です。