(2014/8/27)東京電力、域外の関西・中部ヤマダ電機62店に電力大口供給

denki

おはようございます。
本日は日経新聞一面記事から「東電、域外で大口供給」です。
(ブログに色合いを出すためにちょっとアイキャッチ画像を付けてみましたw)

電力小売り自由化で一面になるくらい大きな動きのようですね。

 

(復習)電力小売り自由化とは?

電力利用者が大手電力10社以外の事業者から電気を購入できるようにすること。
2000年から開始し、徐々に適用範囲を広めている(制限を緩めている)。全面自由化は2016年から。
現状は工場・ビルなどの大口契約者以外は新規参入の電気事業者と契約できないものの、総電力需要の6割が自由化。

ただし自由化対象の96%は依然として大手電力会社が供給しています。

 

今回のニュースの概要

東京電力が首都圏以外で初めて電力を販売。地元の電力会社より数%安い料金で乗り換えを促し10年後に1700億円の売上を目指す。

今回取り上げられているヤマダ電機の店舗は以下の通り。

中部地方:38店舗(現在、中部電力)
関西地方:24店舗(現在、関西電力)

ヤマダ電機側から見ると年間数千万円のコスト削減が見込めるとのこと。
またヤマダ電機以外にも10社近くと販売契約を結ぶとしています。

 

感想

新電力の話は以前もピックアップしたことがありました。

(2014/5/27)新電力最大手エネット、楽天と提携し節電でポイント付与。そもそも新電力とは?
(こちらはコンシューマ向けですが)

電気は現在の生活には欠かせないものなので、変動費ではあるものの一定量は固定費として乗っかってきます。
そうすると大型の会社(それこそ家電量販店など)は価格を安くすることで大きな経費削減となるわけですね。

個人的にどうなのかな?と思っているのは電気が自由化されるからといってそこまで活発に競争がされるのかということ。
今回のような大手電力会社が動くというのは分かるのですが、小さい電力会社だとなかなか厳しいのではないかと考えています。

例えば我が家に「電気の料金が半額になるので乗り換えませんか?」と販売に来られて乗り換えても、電気というライフラインの場合、不具合が起きました、とか、電気が一時的に使えなくなりました、だといくら安くてもなあと。というか、その不安しかない。

あと、経費の削減につながるという話を書きましたが、ここから不毛な価格競争になっていって電力会社そのものが疲弊していくなんてこともあるんじゃないかなとか思うわけです。
どの業界でもそうなのですが「価格」は一番わかりやすい訴求ポイントではあるものの、会社的に大丈夫なのかなと思う面もあります。
もちろん時代が経つに連れて技術も進化していくのでそのへんの効率化で安く提供できるというのもあるんでしょうけども。